そのお客さんの製品や、設計業務の進め方については、昨年の立ち上げ支援を行った際から色々聞いていました。
なので、こんな構成が良いかな?というイメージがあったので、検討から試作までの実作業は2日かかりませんでした。
ただ、受け入れてもらえるか?という不安がありました。
・階層を深くしたこと
・アセンブリのコンフィギュレーションを複数の階層で使うこと
・配置基準としてスケッチではなく、エンベロープ部品を利用すること
これらは、設計作業を進める上での作業性と、最終成果物である、部品表と図面表示などを考慮し、出した案ですが、次のような状況も影響してます。
このお客さんは、以前から設計の標準化を進めていたこともあり、SolidWorksで設計するための基本データづくりを早くから着手してました。
よって、実業務への利用開始も結構早く、主要メンバーのSolidworksスキル向上も早かったです。
こんな状況もあり、ツールの機能を多用した案としました。
案を説明して受け入れられなさそうであれば、エンベロープやコンフィグはやめることも考えてました。
ただ、アセンブリ階層だけは、深くしないと無理、と考えてました。
そんな不安と期待を抱いて訪問して説明しました。
結果、途中質問も出て内容を理解していただき、最後に
「これいいですね!これで行きましょう!」
と言って頂くことができました。
このあと、安心したせいか、睡魔に襲われて眠くなってしまいました。(すみません)
通常、「CAD構成」を深く(高く)することで、E-BOMや「手配リスト」に利用しやすくなります。
ただ、うまくこれをやるには、製品仕様から機能・役割を定義して、分解・展開する必要があります。
これができるとモジュール化や標準化にも道が開けると思います。
ご参考下さい。