2010年3月9日火曜日

パフォーマンス問題

先週から今日にかけて、パフォーマンスに関する相談を数件受けました。
最近は、大規模アセンブリの図面のパフォーマンスに関しての相談が多く、今回も同様でした。

パフォーマンスに関する相談や要望は以前からあるのですが、少しづつ変化してきてます。

私はパフォーマンス問題というと、下記のように分類してます。
  1:形状が複雑なモデル (例:樹脂や鋳物の大物部品)
  2:上記部品の図面 (数十の投影図ビュー、断面図を作成)
  3:大規模アセンブリ (数千、数万ソリッドボディ)
  4:上記の図面 (ビューは少ないがいくつかの断面図ビューを作成)

5年以上前は、1が結構多かったように思います。
最近は、3、4が多いです。

昔は、構成部品点数の多い設備や装置で三次元CADを使おうとしてなかったのですが、最近は増えてます。
そのせいで、相談状況が変わっているのだと思います。

もちろん、ソフトやPCの改善で問題が解消されていることもあります。(1と3)

利用されている方は不満かも知れませんが、2009版では、3D上も図面も様々なテクニックを駆使して、かなりパフォーマンスが改善されたと感じています。

これまで、ライトウェイト、ラピッドドラフト、ドラフト精度ビュー、SpeedPak、などパフォーマンス改善のための機能改善が行われてきました。
2007版くらいまでは、何かやろうとすると結局ライトウェイトを解除せざるを得なかったりして、「使えないなぁ」という印象がありました。
(ラピッドドラフトも絵の信用度の問題がありました)

しかし、2008からライトウェイトで合致挿入など多くの編集が可能となり、「使える!」と思うようになりました。
 ※SpeedPakは、まだ今一つかな、という印象ですが…(^_^;)

こんな風に感じているのですが、ラージデータ(1〜4)を実用レベルで扱おうとすると、64bit-PCでないとしんどいなぁ、と思うことも多いです。

私のようなサポートからすると、できるだけ追加投資の要らない、OS設定や、ソフトウェア設定で、改善しようと頑張るのですが、限界があり、困り果てることも多いです。

そんな時の最終手段は、64bit-PC以外に下記のようなものを考えます。

 ・モデルの作り方の変更
   →1:部品挿入や、ライブラリフィーチャーを使う
   →3:階層を深くしてライトウェイトを効きやすくする
   →3:形状表現を簡素化する
 ・DMUツールやViewerを利用する
   →3:レイアウト手法でサブアセンブリの配置情報を管理し、TopAssyは別ツールで再現させる
    (XVLやCATIA-APRやVridge-Rなど)
 ・SolidWorks上での図面更新をあきらめる
   →2・4:できれば避けたいですが、出図期限は待ってくれないので、やらざるを得ないこともありました。
    (3Dで検証作業を行い、それを基に2D-CADで図面を更新)
   →2・4:図面の表現方法を変更したり、3Dデータで代用する運用に変更する
     (簡易図面や、3D図面など)

いずれも普通は受け入れがたい案だと思います。
でも、SolidWorksの使われる状況として先進的(普通でない)状況だと理解して頂いた場合、採用されます。

こんな感じで、日々悩んで知恵を絞っております。
でも、使いやすさ向上のために、処理の負荷が増えていることもあり、悩ましく感じることも多いです。
Windows7は、Vistaみたいに華美じゃないようなので、少し期待してますが、さて、どうなんでしょうね? (^^ゞ

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