2010年6月29日火曜日

レイアウトスケッチ機能

しばらくぶりの投稿です。
色々、慌ただしくやってるのですが、ひとつショックな発見があったので投稿します。

2008から搭載された、レイアウトスケッチ機能についてです。
スケッチブロックと併用することで、線画で様々な3Dの機構検討が行えるようになってます。2009ではMotion解析も行えるようになってます。

しかしながら、このレイアウトを含むアセンブリを他のアセンブリに挿入した時、『フレキシブル』に設定できないのです!(SW2010でも変わらず…)

折角、機構検討に強いのに、機構が多い装置や設備の設計では、詳細設計までつながるデータとして使えなさそうです。
大きなアセンブリだと機構をサブアセンブリレベルで扱うことも多いので、全体の動きを見せようとすると、上のアセンブリでフレキシブルにすることも多いと思います。
(同じ機構ユニットを複数使う場合など)

私は、リニアモータなどのアセンブリライブラリにも応用できるのでは?と期待していたのですが、一気に構想が崩れてしまいました。
(アセンブリライブラリのファイル管理を楽にできるかも?と期待してたのですが…)

結局、このアセンブリのレイアウト機能は構成部品点数の少ない製品の設計や、動かないユニットの配置(Layout)検討しか想定してないようです。
こうしたことから、装置や設備機械は、従来通り、レイアウト手法(スケッチ、エンベロープ)などを使うのが良いと感じています。

皆さんはどう思われるでしょうか?
色々、ご意見をお聞きしたいです。
では、また。

2010年6月8日火曜日

構想設計?

今日、以前やった構想設計のセミナーのリニューアル版のセミナーをやりました。

2007版頃から、構想設計で役に立ちそうな下記のような機能が追加されたり、改善されたりしてます。
  ・スケッチブロック
  ・3Dスケッチ
  ・仮想構成部品
  ・レイアウト
2008で仮想構成部品が搭載され、ファイル管理上、注意が必要だなぁと思ってました。

今回、再発表するために見直してて、2010ではこの点が改善されていることに気付きました。
通常のファイル保存時の参照情報の更新の仕組みも改善されてます。

この発表のため色々試してて分かったのは、下記です。
 >小規模なアセンブリの設計や、機構部分の設計では、レイアウト機能は有効
 >数千点規模のチーム設計を伴う大規模アセンブリの設計では合わない
 >大規模アセンブリではレイアウトパーツやエンベロープを使ったほうが良さそう

まぁ構想設計といっても、新規性が高いか低いか、詰めたい内容が何か、など各設計者で異なるので、参考程度に御認識ください。