2015年12月11日金曜日

こんな運用もありなのか…。(…。)

SOLIDWORKSエンジニアです。
最近、また何人かに後押しされて、投稿します。
今回は、ちょっと、小難しいかな?と思うSOLIDWORKSの運用スタイルの話を。

以前は、3Dにプロパティを持たせて、図面からそれらを参照して表題欄や"部品表"を表示し、成果物として、図面と部品表データを手配のために後工程に渡すのが、当たり前の運用だと信じてました。
(この場合、3DCADのassy構成が、手配する構成に近いか深い階層構造だと、リスト作成が容易になります。)

しかし、ここ数年の間に支援した数社の状況を見て、そうではない運用もあるのだと知りました。
(これがベストでは無いと信じてますが。。。)

その数社の運用方法は
・プロパティを持たせるのは2D図面が主
   (またはプロパティには持たせず、図面上の表題欄に直接書く)
・部品表は、別の手配システム上で作成する。
    1。図面番号をシステムで採る。
    2。表題欄情報をシステムに登録する。
    3。システムから対象の図面の表題欄に情報を自動転記する。
    4。システム上で部品表を作成する。
           (3Dのassy構成は無関係…。)

この場合、3Dが持つ情報のうち、後の作業で役立つ情報が前者よりも少なくなり、また図面や部品表に連携する情報も少なくなるので、3Dを作り込むメリットが前者よりも少なくなります。

その結果、設計者がリスト作成に時間を割く必要が出てきます。
「うーん、そりゃぁ3Dに注力できないし、3Dに、そこまで魅力を感じないよなぁ~。」

と納得しました。
こういう状況、開発力のある大きな会社でよく見られるようです。
2D時代に、構成情報をメンテできる仕組みを作ってしまった…。
間違いでも悪いことでもなく、すごく良いことだと思います。

ただ、3D活用を徐々に進める上で、ソフトに移行しようと現場に優しく考えた結果、過程として、この状況になっている、ということだと理解しました。
(担当者の抱えるジレンマを想像できるようになりました。)

〜〜〜〜〜〜〜〜
今回の投稿ですが、少し前に、ある人にこのBlogを紹介したら、「勉強になるサイトですね。」と言われたことから、この内容にしてみました。
言われた直後は、「え〜っ、そう?」と思ったのですが、自分で客観的に見直すと、確かにそうも受け取れるな、と納得できました。
なので、じゃぁ、その路線を意識して書いてみるか!と思い、このネタにしてみました。
また、何かかんがえます。(いろいろとタネはあります。気長にお待ちください!)

2015年10月11日日曜日

最近のSOLIDWORKSエンジニアの状況について

こんばんは、SOLIDWORKSエンジニアです。
先日、各社のSOLIDWORKSエンジニアの状況について、ある方とお話しする機会がありました。

私の属する会社もそうなのですが、他社も同様の傾向とのことでした。
"みんな、E-PDMなどデータ管理系(インフラ系)の仕事ばかりやっている…"

多くのSOLIDWORKSユーザーさんで、継続使用によるデータの増加や、利用者の増加などから、しっかりとしたデータ管理の仕組みが必要となってきているようです。

なので、うちの会社だけでなく、よそもE-PDM関連の案件対応に人と時間を割かざると得ない状況となっているようです。
また、E-PDMの場合、ワークフローと連動して成果物管理用のデータ出力など、他システムと連携した仕組みを作りやすいこともあり、環境構築に情報システム部門の方が絡むと、必ずと言ってよいほど、プログラム開発を伴う仕組みを盛り込む話になってしまいます。
こうなると、時間も手間もかかるんですよね。
まぁ、やると効果は大きいのですが、使いまわしの利くものではないので、1社づつ対応するしかなく、テストも類似機能といえども、各社各様の環境なので、まとめてできるわけもなく…。

とまぁ、こんな感じで、各ユーザーさんにSOLIDWORKSエンジニアがべったり(しっかり?)付いて、作りこんでいくことになります。

私も、これを否定するつもりは無いのですが、「3次元設計の楽しさ」とか、「3次元設計ってこうやるんだよ」とか、「こんな形状はこうモデリングするのがおススメ!」とか、設計者の3D設計へのモチベーションを高めるような取組みも、忘れずにやらないとダメだと思ってます。

このモチベーションによる「3D設計の取組み」を促進するためのインフラ整備であるべきです。

インフラ整備が先に来ると、みんないやいや3Dを使う状況となりやすく、みんなが不幸になります。
同じ苦労するなら、幸せになるためにやるほうが、楽しいと思います。

とまぁ、先日の「関西 設計製造ソリューション展(DMS関西)」での立ち話をネタに、以前から感じてたことを書いてみました。 では、また。

<おまけ>
DMS関西と同時期に、CEATEC JAPANが東京で開催されてました。
SOLIDWORKSジャパンさん、そちらにも出展されてたみたいです。社内に人が居なくなってたのでは? (他人事ながら、問合せ対応、大変だったかもな、と想像してます。)
また、その、CEATECでは、「ロボホン」が発表されてました。
コンセプトムービーを見て、欲しくなりました。
 (うちの奥さんに見せたら、色々と突っ込みを入れてました。 (^_^;) )

2015年7月25日土曜日

Workgroup PDM

こんばんは、SOLIDWORKSエンジニアです。
前の投稿、2月ですね。今はもう7月。あちゃー、また期間があいてしまいました。
まぁ、てんやわんやな状態でしたからね〜。

さて、今年のSWWでも話が出た Workgroup PDM の今後の計画について、先月Web上で情報公開されました。
Jun 24, 2015
http://www.solidworks.com/sw/support/CustomerBulletins.html?fromrss=1

以前から、OS対応しかしてない WGPDM ですから、いつか終わる、と思ってました。
なので、WGPDMを使っているユーザーさんに、移行先の最有力候補であるEPDMへ、良い形で移行して頂きたい、と考えていました。

これまでは、WGPDMのキャパを短期間で超える可能性のある、多人数利用や、大きなアセンブリを扱うお客様が、EPDMへの早期移行をオススメしたり支援したりする対象でした。

しかし、今回の発表により、少人数利用や、小さなアセンブリを扱うお客様も、EPDM(正しくはPDM Standard。機能限定版EPDMです。)へ移行して頂く必要が出てきます。

多人数利用など大きな組織であれば、設計者と別にCAD管理者が居る場合も多いため、EPDM環境を一緒に作り込んで、導入効果を高めることが可能な場合が多いです。

しかし、少人数利用の小さい組織では、バリバリのメカ設計者が、設計業務の合間に CAD+WGPDMの管理をしている場合が多く、EPDMを入れるとしても、あまり凝った環境を作ったり、メンテしたりする時間が取れないことが予想されます。

なので、こうしたユーザーさんに対しては、WGPDMと同等以上で高すぎないレベルの管理を、短期間で少ない手間で実現できる「運用環境とルールの雛形」がいるだろうなぁ、と思っています。
ケツが決まったので、計画を立てて取り組みを始めようと思ってます。しかし、あれこれの業務でいつ取りかかれるかわからない状況です。
とはいえ、頑張ります!



2015年2月28日土曜日

いやぁ、バラエティに富んだ月でした。

こんばんは、SOLIDWORKSエンジニアです。
いつも投稿するのは夜なので「こんばんは」になってしまいます。(^_^;)

2月は近年まれにみるバラエティ豊かに様々な製品のご紹介をした月でした。
SOLIDWORKSで言うと、SOLIDWORKS Electrical、Routing、MBD。
そしてその周辺で、NextEngine、SmartDesingWorks。
でもって、Hardwareでは、CAD on VDI ってな仮想デスクトップや、おなじみ3Dプリンタ。

また、紹介だけでなく、新しいことを吸収するという意味でも、色々ありました。
2月初めには、米国でSWWが開催されたので、MONOistなどを見て「おぉ~出た出た」とか
言いながらこっそり盛り上がってました。

その中でも、SOLIDWORKSといっても一味違う、SOLIDWORKS Mechanical Conceptual(SWWで「~ CONCEPTUAL DESIGN」に名前が変わる!と発表されてました。)と、INDUSTRIAL DESIGNには大注目です。

SWWで米国でのリリース予定が出たのみで、日本国内でいつごろ出るのか?などの発表はまだですが、待ち遠しいです。

でもって、この時期、SOLIDWORKS社の技術認定資格の更新試験の季節です。
何気に沢山の資格を持っているのですが、こういう時は損です。
受験して何とか合格しても、「はい次はこの資格の更新試験ですよ~」って感じで、
案内メールがやってきます。
ただ、最近はWebで受験できるものが多くなり、手軽になってきて、ありがたい限りです。

そんな感じで色々とやったのですが、肝心のSOLIDWORKSはというと、SW2015sp2が
出たのに、まだ入れてません。

そうそう、もう一つありました。eDrawings 2015 x32 SE(Special Edition)こんな名前だったかな?
色々と普通のeDrawingsとは違うようなので、ご注意ください。
ということで、また次回。

2015年1月28日水曜日

データ変換

こんばんは、SOLIDWORKSエンジニアです。
最近、なぜか立て続けにデータ変換にまつわる相談対応がありました。

いずれも、データ変換の経験が少ないが故に、誤った方向に話が進みかけてました。

一つは、FeatureWorksに対する勘違いでした。
ご存知の方にとっては、当たり前なことなのですが、三次元CADのデータは、生データであれば、Featureという様々な条件のデータを持っていますが、中間ファイル形式にエクスポートすると、Featureが無くなってしまい、同じCADで読み込んでも再現できません。

これをご存知ないためか、「FeatureWorksを使えば、元のFeatureを再現できる」と思い込まれて、複雑な樹脂部品の形状でも、とにかくFeatureWorksを使おうとされていました。
(そのため変換処理に長時間かかる。)

誤った認識(淡い期待?)をしないためにも、きちんとツールの機能を把握して頂くべく、説明をします。

”FeatureWorksは、「ここはフィレットっぽいなぁ。ココとココの穴は同じ大きさだから
穴ウィザードのパターンかな。…。」ってな感じで、あるルールに従ってFeatureをSOLIDWORKSが推測して形状を作る機能です。
(元のFeatureを再現するのではありません。)

ちなみに、Pro/E(Creo, WildFire含む)とMechanical Desktopの生データをインポートする時は
Feature分析機能を使うことがきます。こちらの機能は、生データが持つFeature情報を読み取って、Featureを再現できます。

但し、アセンブリFeatureとか、関係式とか、サーフェスFeatureとか、再現できないFeatureも色々とあります。
アセンブリ拘束を合致にして再現するのは、結構うれしかったりします。

7〜8年前に、これら色々と調査をしたのですが、CAD間のFeature渡しは研究段階で、実用化されていませんでした。(部品の変換)
エリジオン社がある時期にアメリカで製品を出していたように思いますが、どうなったのかな?
各CADとも、Featureを使わない編集機能が強化されて、ニーズが少なくなったのかもしれません。(また、気が向いたら調べてみます。)

では、こんなところで、今日は終わりにします。では、また。
(昨年の投稿件数に早くも並んだ! 昨年が少なすぎですね。反省。)




2015年1月24日土曜日

小ネタ

またまた小ネタです。
SOLIDWORKS2015で、TreeHouseという機能が追加されました。
このTreeHouse、"新機能"と紹介されていると思いますが、実は以前から存在してたんですよ。
「SolidWorks Labs」というサイトに2009年には公開されていました。
なので、私と、私の隣のSEは、PDMのテストデータ作成に便利なので、以前からインストールして使っています。(頻繁に使うものでは無いですが。)

知っている人は知っている、…ネタでした。

SWKK


こんばんは。SOLIDWORKSエンジニアです。
久しぶりの投稿で恐縮です。

昨日、17回目のSOLIDWORKS活用研究会を開催しました。
私は、今回は新ネタでは無いですが、リニューアルした「機構レイアウト手法」を実機体験付きで担当しました。昨年、リニューアルに取組むつもりが、余裕がなくてできなかったので、ようやくやることができて、一つ前へ進んだな、という感じです。

この日は、午前中に「SW2015の新機能セッション(実機体験)」、午後に「機構レイアウト手法(実機体験)」と「パスタブリッジを使った解析セッション(実機+実験)」と、興味深いネタ揃いでした。

個人的には、最後の「パスタブリッジ」が、やりたい・見てみたい、内容だったので、念願かなった!という感じで、今日を楽しみにしてました。
今回はチームには入りませんでしたが、CADサポート役として、各チームの作業のお手伝いをさせて頂きました。
いやぁ、楽しい時間でした。^_^
個人的には以下の二つが「かっこいい」と感じました。

いつになるかわかりませんが、うちのメンバー主体でやれないかな?という検討をやっているみたいです。
また、どこかで開催することになれば、皆さん、是非ご参加ください!