最近、2D図面(部品図)から3Dモデルを作成する機会が数件ありました。
その時、参考にした図面ですが、"これ図面を見る人のこと考えてないだろ"、という図面がいくつかありました。
恐らく、3D-CADオペレータが、投影図をいくつか作って、モデリング時に参考にした寸法を図面上に入れただけ、だと思います。
読図トレーニングをしないと、どういった図面を書いたら良いのかわかるようにならないと思います。
困った、困った。
3D-CAD(SOLIDWORKS)の提案と導入立上げ支援を行うエンジニアが、過去の経験(2Dでの生産設備設計・様々な会社での3D立上げ支援)を踏まえて、SOLIDWORKSに関連する情報を発信します。
最近、2D図面(部品図)から3Dモデルを作成する機会が数件ありました。
その時、参考にした図面ですが、"これ図面を見る人のこと考えてないだろ"、という図面がいくつかありました。
恐らく、3D-CADオペレータが、投影図をいくつか作って、モデリング時に参考にした寸法を図面上に入れただけ、だと思います。
読図トレーニングをしないと、どういった図面を書いたら良いのかわかるようにならないと思います。
困った、困った。
着手当時は、機器検討や機器の配置検討が主で、数千点〜1万点を想定してました。
パフォーマンス対策として何か手を打たないと問題となることは明らかだったので、PC環境、SolidWorksの設定などは、早々に調整しました。
また、この時点で判明していた設計内容から、レイアウト手法やアセンブリ構成を工夫し、TopAssyを開かなくてもそこそこ作業が進められるようにしていきました。
しかし、TopAssyの部品点数は、1〜2ヶ月程度で1万5千点くらいになってました。
TopAssyの図面には、建物全体の断面図が5つくらいあったのですが、ファイルを開いて絵が更新されるまで、20分くらいかかってました。(当時はまだ32bitのPC)
こんな状況でしたが、設計終盤になり、1万6千点くらいでデータの増加も落ち着き、「大変だったけどなんとか仕事は止まらずにすんだかな…」と思ってました。
ところが…
その後、一段落ついたのは「機器レイアウト設計」であり、「プラント設計」全体ではないことがわかりました。
"2ヶ月後に、配管設計が始まる" =この知らせを聞き、慌ててアセンブリ構成を検討し、設計の進め方を実際のSolidWorks利用者にレクチャーしました。
この時のAssy構成は下記のようなものです。 (わかるかな?)
総assy (←"配管設計"段階で作ることにした最終的なTopAssy)
|-配管経路エンベロープ部品 (←工場Assyを参照し、主配管・枝配管、水系、ガス系、ダクトなどの経路作成)
|-機器配置Assy (←"機器配置設計"段階でのTopAssy。これが先に完成し、図面も存在する。)
| |- 工場建屋assy
| |- 設備1assy
| |- 設備2assy
: : :
| |- 設備n-assy
| L フォークリフトassy (笑)
|
|- 配管系統1assy
| |-配管経路エンベロープ部品
| |-配管1-水assy
| |-配管1-ガスassy
| L 〜
|- 配管系統2assy
: |-配管経路エンベロープ部品
|-配管2-水assy
|-配管2-ガスassy
L 〜
上記の構成は以下のような理由から考えました。
・機器配置Assyの図面は既に完成(確定)していたため、更新がかかるような変更をAssyに行いたくない
・ライトウェイトによるパフォーマンス改善の効果を少しでも得たい
配管設計が機器配置設計と近い時期に行われていれば、違うAssy構成で組んだかもしれません。
総構成部品点数が数万点以上か?どうかによっても違ったかもしれません。
状況により、適した構成が変わると思いますので、それを踏まえて御参考ください。
ちなみに、配管系統ごとに、配管検討用Assy(工場Assyの一部を入れたもの)も作りました。
この支援ですが、後半は工数をかけてますが大した費用は頂いてなかったはずです。
私も途中からは、「仕事を止めないために」緊急事態を回避すべく可能な限り何度も顔を出して対策の検討&実行を支援しました。会社が許すなら、常駐したかったくらいでした。
この時、仕事が回ったのは、実際の利用者である派遣社員さんの1人が元SolidWorksエンジニアだったお蔭です。この方が居たお蔭で、私の考えた粗いアイデアをうまく業務に取り入れてもらうことが出来、他の派遣さんにも内容の伝達ができました。
良い思い出です。
(あの経験とモデル、どこかで発表か公開できないかなぁ…。 あと実際の工場も見に行きたい…。)
ちょっと違う内容をやってると、意外に切り替えが楽なのです。
それよりも、よく似た内容やルールだと間違い易いです。こういう場合は、お客さんに確認しながら話を進めます。
(議事録も参考にしながら…)
多くの場合、支援後の状態を予想できているので、微調整しながら進めます。
ただ、いつも何か予想外のことが起きるので、順調に行ってても "何かあるはず" と注意しながら支援をやってます。
数ヵ月後、お客さんの笑顔が見れるように、今回も頑張ります。
最後に、11/18に急遽、"SolidWorks活用研究会in船橋" を開催することになりました。
また色々な方とお話しできることを楽しみにしてます。