2013年12月28日土曜日

アセンブリ合致の心得

前回の投稿からもうじき4ヶ月経とうとしています。いかんいかん…。
年を越す前に、今年の成果のひとつを投稿します。

あるお客さんから、
「アセンブリの合致について、初心者の指針となるような"考え方"かお手本か何かを示せないか?」
という要望があり、以前からなんとなく頭にあった内容を文書化する機会がありました。

「アセンブリ合致の心得」

以前は書こうと思っても、書けませんでした。
しかし、
 … ここ1~2年、装置・設備系のお客様ばかり支援する状況となり、
 … さらに今年は、ある時期、集中して大規模アセンブリについて色々と調査する機会があったり、
 … ベテランユーザーの方々と意見を交わす機会に恵まれたり、
 … 事例セミナーで自分の考えとのズレの有無を確認することができたり、
とまぁ、考える機会に恵まれたせいか、何か降りてきたのか、わかりませんが、一気に書けちゃいました。

内容は以下のようなものです。
(バシッと言い切るようなカッコいいものでは無いですが、どうでしょう?)

「アセンブリ合致の心得」

  • 合致エラーの修正は、ベテランにとっても困難な作業です。
    逆に、合致エラーの回避は、多くの場合、少しの ”心得”を理解して実践すれば、容易に実現可能です。
    1. 組付け親部品は、極力少なくする。
    2. 極力「参照ジオメトリ(平面・軸など)」同士を使う。
    3. 複数のアセンブリ階層をまたいだ合致は行わない。
    4. トラブルになりやすい合致を避ける。

  • この心得を実践できなくても、この心得を「知る」ことで、合致エラーが発生しそうな場所や、その要因を予想できるようになります。

以下に1~4の説明を画像で示します。
1.組付け親部品は、極力少なくする。

2.極力「参照ジオメトリ」同士を使う。

3.複数のアセンブリ階層をまたいだ合致は行わない。

4.トラブルになりやすい合致を避ける。
如何でしょうか?
「装置・設備」の設計で、アセンブリを組む際の参考になれば、幸いです。

はぁ、なんとか年越し前に投稿できた。
(しかし、ブラウザをインストールする羽目になるとは、えらい時間がかかってしまった…)

2013年9月3日火曜日

2014ベータ版

久しぶりの投稿。
7月くらいから、2014版のベータコンテストが始まってます。
年々、ユーザーさんの参加者が増えてるようなので、既に2014βを触った方もおられると思います。

私も調査する必要もあり、先月から少し触っています。
私の印象では、「今バージョンは、見た目、あまり大きな変更は見られず、ベータ版だけど落ちないなぁ…」
という感じです。

先日、代理店エンジニア向けの説明会に参加して、もう少し詳しい情報を得ました。
(まだ確定の情報ではないため詳細はお伝えできません。)

派手さは無いけど、「ニヤリ」とする機能改善が多いようです!^_^

ということで、興味のある方は、メーカーのWebや、日経ものづくり、MonoIst?、などを覗いて見てください!

2013年7月19日金曜日

3Dデータ変換

ちょー久しぶりの投稿です。

最近、3Dデータ変換で試行錯誤しています。
以前は、製造系CADどうしだったり、IGESがらみでしたが、最近は少々異なります。
「点群データをCAEへ」だったり、ポリゴン系CAD(建築やプラント用)とNURBS系CADだったり、です。

色んなツールが社内にあり、人も居ると、大抵は何とかなるのですが、選択肢が多すぎるのも困ったもんです。

2013年4月10日水曜日

メカニカルカム(困った編)

こんばんわ、SolidWorksエンジニアです。
以前、メカニカルカムに関して投稿しましたが、つい最近も格闘する機会がありました。


結果、現在のSolidWorksでは、そのカムのリアルな形状の作成は困難、という結論に至りました。 (アセンブリでリアルな動きを合致で表現することは可能です。[Motion必要])

そのカムは、インデックスバレルカムです。(下記参照)
 http://www.kumagaya.or.jp/~tarai/toppic7.htm
 http://www.g-box.bz/barrelv2.html

カムフォロワが円弧を描いてバレルカムを横切るため、バレルカムのローカル座標系で見ると、カムフォロワの中心軸の向きが一定ではなく、変化するんです。

SolidWorks Motionを使えば、カムフォロワ上の中心軸上の2点のそれぞれの軌跡を描くことができます。これをバレルカム上に転記することもできます。
よって、この2本のカーブを使えば、リアルな形状を作れそうなのですが、カーブ上のある点での軸方向を示すための点(もう一つのカーブ上)をきっちり定義することが容易でないため、困難という結論に至った次第です。

少しづつ位置をずらして、軸方向をスケッチなどで残し、ガイドカーブやロフトスケッチなどで使用して、サーフェスを作ることは可能です。しかし、リアルな形状を作成しようとすると、多くのスケッチが必要となるため、あまり現実的では無いのです。

ソリッドのスイープカットでは、ガイドカーブを使えないので、ツールボディの軸方向の変化は指定できません。
よって、サーフェスで検討をした次第です。 (近い形状は作成できるのですが…)

本件、メーカーに機能強化をお願いしましたが、他の3DCADでの状況なども調査し、実現案が見つかれば、追加報告したいと思ってます。
どなたか、良い案があれば、ご一報を!

2013年3月16日土曜日

iPad mini などアップル製品の角R

こんばんわ、SolidWorksエンジニアです。
認定資格の更新試験に合格し、ホッとしてます。
でもって、しばらく投稿して無いのが気になってたブログに投稿してます。

最近、日経のwebで、iPad mini を分解した記事がありました。
で、色々と発見というか驚きというかがあったそうです。

その一つに「二段フィレット」があちこちの角Rに多用されている、というのがありました。

この「二段フィレット」ですが、丁度10年前、大先輩がお客様に説明するのを聞き、その存在を初めて知りました。

私は油圧機器の設計経験しかなかったので、曲面の繋がりをキレイに見せる「二段フィレット」なんてテクニックは知りませんでした。

しかし、その時は、「ヘェ〜、そんなテクニックがあるんだ。また、必要な機会があれば、その時に詳しく調べよう。」と思い、内容をキチンと理解しようとしませんでした。

その後、「二段フィレット」の話は誰からも聞くことがなく、わからないまんまです。
なので、「あの時、ちゃんとメモして理解しとけば良かった…」という後悔の念がずっと残ってます。

このiPadの「二段フィレット」の記事を見て、意欲が湧いてきたので、そのうちキチンと資料かサンプルモデルか残しておきたいと思います。

2013年1月12日土曜日

ブログの設定変更

こんばんは。SolidWorksエンジニアです。
やることあるのですが、少し現実逃避して、本ブログの設定変更をしてみました。
↓ Facebookなどの「共有」ボタンを追加してみました。

2013年1月10日木曜日

2013新機能: 交差フィーチャ

2013に、樹脂ものモデリングを行う方待望の機能が追加されていることがわかりました!
「交差」フィーチャという機能です。
以前から他の三次元CADにある "複数の交差したソリッドを対象に要・不要を指定できる" 機能がうらやましいなぁ、と思っていたのですが、この「交差」フィーチャーで同様のことができるようです。

交差してるしてないを自動判別して領域リストを作成するそうです。
(組み合わせフィーチャーが便利になった感じ、とも言えるかな)

類似機能のある3DCADを使っている方に試しにさわってみてもらったところ、こっちの方が便利かも(?)といった意見があったようです!*\(^o^)/*

樹脂モノカバーなどをモデリングする際、外装部と内側のボスやリブ類を別のソリッドボディとして作成を進め、最後に「交差」フィーチャーで結合させる、といった使い方が容易にできそうです!!

ソリッドとサーフェスとを指定して、間を埋める、ということも可能なようです。

是非、お試しください!