2010年12月25日土曜日

X'masプレゼント?(小ネタ2つ)

こんにちは、SolidWorksエンジニアです。
X'masプレゼントになるかわかりませんが、小ネタを2つほど書きます。
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1.Toolbox部品を通常の部品にする方法

Toolboxアドインで提供されるモデルは、判別用の内部プロパティを持っています。
これを利用し、下記のような処理が行われます。
  ・アセンブリ挿入時、アイコンがボルトの表示になる
  ・Workgroup PDM へのチェックイン対象にしない

Toolboxの部品モデルを改造して通常部品として利用したい場合、上記の内部プロパティによる処理が不要となる場合があると思います。
この場合、下記の内部プロパティ編集ツールを利用すると、通常部品にすることができます。
 <インストール_ディレクトリ>\toolbox\data utilities\sldsetdocprop.exe
  ※これで「プロパティのステータス」を「いいえ」にすると通常部品となる

(参照: Workgroup PDMのヘルプ 「Workgroup PDMでToolbox を使用する」)
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2.ベーシックモーションの2010と2011の違い
◆SolidWorksではアセンブリの挙動をシミュレートするために3つのツールを提供しています。
 "アニメーション" < "ベーシックモーション" < "SolidWorks Motion" の順に高機能

それぞれのソルバの違いが下記に記述されてます。(アクセスにはSerial Numberの入力が必要)
 ※SolidWorks Simulation ナレッジベース (FAQID: x407)

主な記述を抜粋すると以下のような感じです。
(1)アニメーション : 3DDCM (3D Dimensional Constraint Manager) from D-Cubed.
 3D DCM は寸法、拘束に基づいたデザインの機能性をCAD/CAM/CAEアプリケーションに提供します。

(2)ベーシックモーション: Ageia PhysX.
 Ageia PhysXは、ゲームなどで主に使用される物理ソルバ-です。

(3)SolidWorks Motion : ADAMS ソルバ-
 ADAMSソルバ-はアセンブリメカニズムの複雑な挙動を解析することが可能です。

上記(2)の Ageia PhysX.ですが、プログラムとしては、SolidWorksのインストールフォルダとは別のフォルダに保管されています。
この保管フォルダですが、同社の会社名になっており、下記のように2011から変更されてます。
  C:\Program Files\AGEIA Technologies\v2.8.0    [SolidWorks2008~2010の場合]
  C:\Program Files\NVIDIA Corporation\PhysX\Engine\v2.8.3 [SolidWorks2011の場合]

 ※ 2008年2月にNVIDIA社がAGEIA社を買収したことによる影響と思われます。

この2011でのフォルダ変更ですが、影響が無ければ気にならないのですが、ある環境において問題が出てきます。
それは、2011と他のVersionを併用する場合です!
(「ありえない!」という所と、「当たり前!」という所があります…。)

SolidWorksで「ベーシックモーション」の計算をさせると、"PhysX" を呼び出して実行します。
"PhysX" は、レジストリに記述された参照先フォルダパス情報を元に呼び出されます。
この参照先パス情報ですが、SolidWorksのVersionが違っても同じレジストリキーを見に行ってます。

よって、2011をインストールすると、PhysX Engineの保管フォルダの変更に伴って、レジストリ上の参照先パス情報も変更されます。
この状態で、インストール済みの2010など旧Versionで「ベーシックモーション」を実行すると、”うまく動かない!”という現象が発生してしまいます。

対策ですが意外に単純です。
 → SolidWorks 2011 インストール後に、SolidWorks 2010対応のエンジンを含むフォルダを2011 で参照されているパスにコピーする。
    C:\Program Files\AGEIA Technologies にある「v2.8.0」フォルダを
    C:\Program Files\NVIDIA Corporation\PhysX\Engine 内にコピーする

偶々か狙ってか判りませんが、EngineのVersionが変わったことと、レジストリに保管されたパス情報にVersionフォルダが含まれていなかったこと、が幸いしたようです。

★ちなみに "2" の措置はメーカー保証範囲外なので、各自の責任でどうするかご判断ください。
 この情報がSolidWorks利用者のお役に立つことを祈ります。Merry X'mas!

2010年12月18日土曜日

図面の溶接関連機能

こんにちは、SEです。
先日、久しぶりに図面のトレーニングマニュアルを見てたら、びっくりしました。
図面の機能として、溶接ビードや、すみ肉の作図ができるようになってるようです。

今まで溶接といえば、モデリング機能的とカットリストくらいしかチェックしてませんでした。

いやぁ驚いた。(^_^)
たまには新機能マニュアルだけでなく、トレーニングテキストの隅から隅まで見るのもおすすめします。