先日、プロパティ関連のマクロ開発絡みで知りました。
「えーっ、そんな機能、追加されてたの!?知らんかった。。。」という感じです。
という事で、SolidWorksのファイルプロパティの「関係式」タイプについて、詳しく説明させていただきますね。(以下Geminiに作ってもらいました)
## SolidWorksファイルプロパティの「関係式」タイプとは
SolidWorksの「関係式」タイプは、ファイルプロパティに動的な計算機能を追加できる便利な機能です。これは2021年から追加された機能で、プロパティ値を固定値ではなく、計算式によって自動的に決定できるようになります。
### 基本的な設定方法
1. **ファイル(File)> プロパティ(Properties)**をクリック
2. **ユーザー定義(Custom)**または**コンフィギュレーション特有(Configuration Specific)**タブを選択
3. **タイプ(Type)**で**関係式(Equation)**を選択
4. 値/テキスト表現欄に関係式を入力
### 関係式で使用できる要素
関係式では以下の要素を使用できます:
- **数値や条件付き文** - 直接的な計算式
- **グローバル変数(Global Variables)** - モデル全体で共有される変数
- **関数(Functions)** - 数学関数や論理関数
- **ファイルプロパティ(File Properties)** ー $PRP構文を使用して他のプロパティを参照
### 実用的な使用例
**1. 体積に基づく重量計算**
```
"厚み" * "体積" * 0.007850
```
(板厚×体積×鋼材密度で重量を自動計算)
**2. 他のプロパティを参照する計算**
```
$PRP:"長さ" * $PRP:"幅" * $PRP:"高さ"
```
(他のプロパティ値を使って体積を計算)
**3. 条件付きの値設定**
```
IF("厚み">3, "厚板", "薄板")
```
(板厚に応じて分類を自動設定)
### メリット
- **自動更新**: モデル変更時にプロパティが自動的に更新される
- **計算ミス防止**: 手動計算によるエラーを削減
- **設計効率向上**: 複雑な計算を自動化
- **データ整合性**: 関連するプロパティ間の整合性を保持
### 活用シーン
**製造業での活用例**:
- 材料重量の自動計算
- 加工費用の見積もり計算
- 品質管理パラメータの自動設定
- 部品分類の自動化
**設計管理での活用例**:
- 図面情報の自動生成
- 部品表データの自動計算
- 承認プロセスの条件判定
この機能により、SolidWorksのファイルプロパティがより動的で知的なデータ管理システムとして活用できるようになります。特に大量の部品データを扱う企業や、複雑な計算が必要な設計業務において、大幅な効率化が期待できます。
[SolidWorks公式ヘルプ:ファイルプロパティへの関係式の追加](https://help.solidworks.com/2021/japanese/WhatsNew/t_adding_equations_file_properties.htm)