2025年10月5日日曜日

ファイルプロパティの「関係式」タイプ

 先日、プロパティ関連のマクロ開発絡みで知りました。

「えーっ、そんな機能、追加されてたの!?知らんかった。。。」という感じです。

という事で、SolidWorksのファイルプロパティの「関係式」タイプについて、詳しく説明させていただきますね。(以下Geminiに作ってもらいました)


## SolidWorksファイルプロパティの「関係式」タイプとは


SolidWorksの「関係式」タイプは、ファイルプロパティに動的な計算機能を追加できる便利な機能です。これは2021年から追加された機能で、プロパティ値を固定値ではなく、計算式によって自動的に決定できるようになります。


### 基本的な設定方法


1. **ファイル(File)> プロパティ(Properties)**をクリック

2. **ユーザー定義(Custom)**または**コンフィギュレーション特有(Configuration Specific)**タブを選択

3. **タイプ(Type)**で**関係式(Equation)**を選択

4. 値/テキスト表現欄に関係式を入力


### 関係式で使用できる要素


関係式では以下の要素を使用できます:


- **数値や条件付き文** - 直接的な計算式

- **グローバル変数(Global Variables)** - モデル全体で共有される変数

- **関数(Functions)** - 数学関数や論理関数

- **ファイルプロパティ(File Properties)** ー $PRP構文を使用して他のプロパティを参照


### 実用的な使用例


**1. 体積に基づく重量計算**

```

"厚み" * "体積" * 0.007850

```

(板厚×体積×鋼材密度で重量を自動計算)


**2. 他のプロパティを参照する計算**

```

$PRP:"長さ" * $PRP:"幅" * $PRP:"高さ"

```

(他のプロパティ値を使って体積を計算)


**3. 条件付きの値設定**

```

IF("厚み">3, "厚板", "薄板")

```

(板厚に応じて分類を自動設定)


### メリット


- **自動更新**: モデル変更時にプロパティが自動的に更新される

- **計算ミス防止**: 手動計算によるエラーを削減

- **設計効率向上**: 複雑な計算を自動化

- **データ整合性**: 関連するプロパティ間の整合性を保持


### 活用シーン


**製造業での活用例**:

- 材料重量の自動計算

- 加工費用の見積もり計算

- 品質管理パラメータの自動設定

- 部品分類の自動化


**設計管理での活用例**:

- 図面情報の自動生成

- 部品表データの自動計算

- 承認プロセスの条件判定


この機能により、SolidWorksのファイルプロパティがより動的で知的なデータ管理システムとして活用できるようになります。特に大量の部品データを扱う企業や、複雑な計算が必要な設計業務において、大幅な効率化が期待できます。


[SolidWorks公式ヘルプ:ファイルプロパティへの関係式の追加](https://help.solidworks.com/2021/japanese/WhatsNew/t_adding_equations_file_properties.htm)

2024年3月29日金曜日

タイトルの "SolidWorks" を 現在の表記 ”SOLIDWORKS" に修正しました。

タイトルの "SolidWorks" を 現在の表記 ”SOLIDWORKS" に修正しました。

現在は「SOLIDWORKS」とすべて大文字ですが、
以前は「SolidWorks」(SとWのみ大文字)でした。
 *2014年ころに変更されたような…。(手元に正確な資料が無い…)

個人的には、キータイプ時、小文字を標準入力にしているので、昔の表示の方が、Shiftを押す回数が少なく、コンパクトに表示できるので、好みでした。

とは言え、全大文字になって、約10年。さすがに見慣れて、昔の資料を更新するときなど、全部大文字に即修正するようになりました。(^^♪


ちなみにロゴも変わっています。(20年もやってると、いらんこと色々覚えてる…)











新バージョンをインストールしたいが「今すぐインストール」がクリックできない!

 超、お久しぶりです。SOLIDWORKSエンジニアです。

先日、「なんじゃこりゃ!」というトラブルに遭遇し、小ネタに最適な対処方法だったので、投稿します。
(メーカーに問合せたところ、過去にも何件か同様の現象の報告はありましたが、再現不可能なため、正確な原因は不明とのこと。表示系のトラブルなので、グラフィックドライバの更新により改善する可能性はありそうです。)

そのトラブルというのが以下です。
Install Managerの表示が拡大表示されて、一部が隠れてしまい、マウス中ボタンで横スクロールして各項目を設定するも、サマリー画面の右下の【今すぐインストール】がグレイアウトしたままで、クリックできない (T_T) 」


先日は、SW2024 SP1.0をインストールしようとして、いくつかのPCで発生していました。

調査時、同じPCで、SW2023 SP5.0 のインストールを試すと、こちらの「Install Manager」は正常に全画面が表示されて、【今すぐインストール】も普通にクリックでき、インストール開始できました。
 *…。(?_?) どういうこと?!

この時、最下部にある「使用許諾を了承する」チェックボックスをONにすると【今すぐインストール】が選択可能になることに気づき、ハッとしました。


【今すぐインストール】が選択可能とならないのは、Install Managerの表示の一部が隠れているため、最下部にある「使用許諾を了承する」の存在に気付かず、チェックボックスをONにできていないためではないか?

これに気付いて、以下の対策を試したところ「ビンゴ!」

~【Install Manager のサマリー画面】~~~~~~~~~~~~~~

1.表示されている設定項目の最下行の右の「変更」を表示し、その周辺をクリックする。

2.[TAB]キーを一度押す([変更]にカーソルが表示)

3.さらに [TAB]キーを一度押す。
*使用許諾のチェックボックスにカーソルが移動する(表示されない)
 (表示されている場合 ←この状態

4.[SPACE]キーを一度押す。
*チェックボックスONとなり、[今すぐインストール]が選択可能となる!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ということで、同様の現象に遭遇したら、この方法が可能かお試しください!

【続報】※2024/4 に入手してましたが、こちらへの記載を忘れてました。申し訳ございません。
★OS上の設定変更で対策可能なことが判明しました!★

【対策2】Windows OSの文字サイズの変更「簡易操作のディスプレイ設定
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・[Windows]-[設定]をクリックします。
・検索欄に「簡単操作」と入力して、「簡単操作ディスプレイ設定」をクリックします。
・スライダーを一番左側に移動し、「100%」を指定し、[適用]をクリックします。


・再度Installation Managerを起動します。
(以上)

2022年10月9日日曜日

「断面表示」したまま、コンフィグレーション切り替え

 こんにちは、SOLIDWORKSエンジニアです。

「おっ、できるんだ!(これは便利)」という小ネタを仕入れたのでご紹介します。

部品・アセンブリで複数のコンフィギュレーションがある場合、「断面表示」で、各コンフィギュレーションの状態を確認したい場合があると思います。

 ・例:可動部のあるアセンブリで、動作前後の状態をコンフィギュレーションで表現した場合
 ・例:円筒部品で複数の形状案をコンフィギュレーションで表現した場合
 ・例:動作前後の各部品の位置関係を確認したい など

そんなとき、普通に「断面表示」にして、コンフィギュレーションを切り替えると、通常表示に戻ってしまうため、再度「断面表示」にする手間が発生します。😕

 こんな時、「断面表示」プロパティで「グラフィック断面表示」をONにすると、「断面表示」のまま、コンフィギュレーション切り替えが可能となります!😊

(断面キャップなし時)


グラフィック断面表示の機能が搭載された際に、新機能紹介で、聞いたような気もするのですが、すっかり忘れてました。

なお、複数のコンフィギュレーションを「断面表示」で確認する方法ですが、他には以下の方法も考えられます。

 ・新規アセンブリに、断面表示したいモデルを挿入し、直線パターンで並べて配置する。
  配置したモデルの各インスタンスで、表示コンフィギュレーションを変更する。
  この状態で「断面表示」する。

 ・図面で、断面表示したいモデルのあるコンフィギュレーションのビューを作る。
  このビューで「部分断面」を使って断面表示を行う。
  このビューをコピーして複数配置し、ビューのコンフィギュレーションを変更する。

恐らく、図面の方が処理が重そうな気がしますが、モデル上で良いのか、図面が必要なのかによって、使い分けてみてください。

ではまた。

2022年9月9日金曜日

シートの巻取のアニメーション!(久々の投稿!)

超、久々の投稿です。
相変わらず、SOLIDWORKSエンジニアをやっております。
本日、某セミナーでご紹介したモデルの動画をアップします!
どんな手で作ったか、お判りでしょうか?

 製作時間は、30分以内です。(モデリングから、モーションスタディの設定まで)
モーションスタディのモータは、結構複雑な動きも設定できるので、やろうと思えば、色々できます!

なお、本アニメーションのポイントは、外部参照です!。
 [A]TopAssy
  ├[P] Roller ->
  └[P] Sheet
皆様、お試しください!(古いバージョンでも作れます)

2020年4月15日水曜日

SOLIDWORKSの参照パスの長さ制限に注意!(長いフォルダ名は危険)

SOLIDWORKSの参照パスの長さ制限に注意してください!
(長いフォルダ名は危険です)

プロパティを使わずに、フォルダ名やファイル名に案件名や製品名など入れていると
参照ファイルパスが長くなりがちです。
SOLIDWORKSの参照パスは、Windowsデスクトップサーチに関連しており、
最大文字数は255文字(半角英数の時)です。 ※Windowsの制限

ということで、255文字以上だと正常に読み込まれない可能性がある、ということです。
3次元CADは参照先ファイルが読み込めてこそ、様々な効果が得られるので、
参照が切れないよう、ご注意ください!

※1文字=1バイト(byte)
 日本語(半角・全角とも)は2バイト文字のため、1文字で2バイトです。(実質122文字)

2019年11月25日月曜日

標準表示方向の更新

(動画が再生できなかったようです。修正しました。)
昔、投稿しているかもしれませんが、あらためて投稿します。
「標準表示方向の更新」
先日の SOLIDWORKS WORLD JAPAN でも紹介されていたようなので、
あらためて普及に努めるべきかと思い、動画をアップします。
この機能、知っている人は、図面作成前やモデル保存時のプレビュー画像を見て、気に入らない向きだと、当たり前に使っていると思います。
そんな機能なのですが、周りに知っている人がいないと、使い方がわからないだろうなぁ、と感じる部類の機能です。

ポイントは、スペースキーを押して表示される「表示方向」ダイアログの上部のツールバーです。

ヘッズアップビューツールバー(グラフィック領域上部のツールバー)で、表示方向を指定している人は、気づかないかもしれませんね。

このコマンド、図面作成後(寸法や注記挿入後)に行うと、図面ビューの表示や寸法がぐちゃぐちゃになるので、必ず、図面作成前に行うよう、ご注意ください!